大連ホットライン 4月6日

4月から大連リポーターを務めさせていただく孫蓮花(そんれんか)です。福岡の皆様に大連のホットニュースを、冷めないうちに、できるだけ早く、分かりやすくお伝えできるよう頑張って行きたいと思っておりますので、よろしくお願い致します。

まず、大連のお天気です。先週は大連では最高気温が15度前後で、夜は23度ぐらいでした。ただ、42日朝早くから大雨が降り、一日雨で交通も渋滞状態でした。実はこの雨は、人工降雨を利用してた雨で、58ミリ降水量に達したそうです。大連気象局によると、今年3月、大連平均降水量は1ミリで、特に不足していたため、2日、人工降雨を利用しましたが、大連ダムの上流降雨量は少なくて、ダム貯水量の水量はいまだに不足しているそうです。。

さて、この雨と関連する季節ですが、昨日の45日(日曜日)は「清明節」でした。「清明節」ごろになると、雨がだんだん多くなります。「清明節」は中国語で「チンミンジェ」と呼びますが、国民の祝日であり、今年は3連休で、今日まで休みます。「清明節」を境に気温はぐっと上昇し、種まきの季節となることから、新しい生命や芽吹きを連想させます。

春風が吹き、暖かくなると、空気は新鮮で爽やかになり、天地は明るく、清らかになる。ということで「清明」と呼ばれます。親に仕えることを重視する中国では、「生者に仕える如く死者にも仕える」という考え方から出発し、墓を先祖が地下に住んでいる場所と見なし、雨季が到来する前の清明の季節にはまず、風雨に一年間さらされてきた墓を修復、整理し、草を刈り、土を盛らなければなりません。そして供物を並べて礼拝し、先祖にご加護と平安を祈ります。これは日本のお盆に当たる年中行事であると言えるでしょう。今は土葬より火葬が多く、供物と線香を持って納骨堂に行って供養する人も多いです。

周りの日本人から「清明節」には何を食べるかと、よく聞かれます。

「清明節」に食べるものは各地によって異なります。

上海などの南のほうでは「青团」という緑鮮やかなあんこ入りの草団子を食べるところが多く、草を用いたものを食べて、春に崩しがちな体調を整えるようです。北部では「卵(鸡蛋)」を食べるところが多いです。卵は新しい生命の象徴。芽吹きの春にぴったりの食材というわけです。

大連ホットライン 4月13日

まず、大連のお天気です。先週は、大連では最高気温が11度前後で、夜は1度ぐらいでした。曇りの日が多く、雨も降ったりして少し肌寒い一周間でした。中国では、「春捂秋凍(中国語で ちゅんうちゅうどん)」(春は厚着、秋は薄着)と言う言葉があります。「捂」には「かぶせる」「おおう」という意味があります。そして「春捂(しゅんご)」とは、「春先に少し暖かくなったからといって、すぐに薄着をするのは禁物、少しずつ身体を春に合わせていくのだ」という意味です。また、「秋凍(しゅうとう)」とは、「涼しくなり始めた秋口に、すぐに厚着をするのは禁物、少しずつ身体を冬の寒さに耐えられるよう鍛えていくのだ」という教えです。4月に入り、大連も暖かくなってきましたので、若者たちは早速薄着に切り替えているんですが、朝晩の温度差のせいで風邪を引く人も少なくありません。なので、やはり気温が大幅に上昇していない場合、できれば一気に薄着をしないほうがいいですね。昔から伝えられてきた私たち先祖たちのお言葉を守ったほうがいいかもしれません。

さて、先週の土曜日、私が勤めている大連理工大学では、第26回大連市キャノン杯日本語スピーチコンテストの校内予選が行われました。大連市キャノン杯日本語スピーチコンテストについては、去年のこの頃林先生がすでにご紹介したと思いますが、大連の日本語学習者にはとても人気があるスピーチコンテストです。学内予選会は、あらかじめ与えられた3つのテーマから一つ選択し、作文を書いて、発表するという形式です。予選のテーマは、「グローバルの視点からみる環境問題」、「私の考える大学のあるべき姿」、「未来を生きる新世代としての覚悟」です。環境問題は去年もテーマとして出された覚えがあります。やはり環境問題の深刻さがここでも現れているんですね。私が今教えている2年生二人が第5位と6位を取りましたが、残念ながら大連理工大学代表には選ばれませんでした。選ばれたのは3年生です。来週の土曜日には、第26回大連市キャノン杯日本語スピーチコンテストの大連市小学生組の決勝戦、中学生組の決勝戦、高校生組の予選が行われます。私も審査員として出席しますが、とても楽しみにしています。おととし、去年も審査員をやっていたのですが、毎年学生たちの日本語のレベルの高さに驚いたり、内容に感心したりしています。来週は学生たちのスピーチを聞いてからの感想をお伝えします。

大連ホットライン 4月20日放送回

先週は、大連では最高気温が18度前後で、夜の最低気温は7度ぐらいでした。かなり暖かかったので、黄色い黄梅の花が道の両側に咲いたり、桜の花も咲き始めたりしていました。大連の桜の名勝地として有名なのは、龍王塘桜花園、203桜花園、太陽溝桜花園などで、花見の場所として地元の人たちに親しまれています。龍王塘(中国語では、ロンワンタン)は日本時代に作られたダムで、その下流に植えられた桜が先週から咲き始めて、土曜日は花見に行く人が多かったです。しかし、日曜日は急に雨が降って気温が下がり、結構寒かったので、花見ところではありませんでした。今週の15日に開かれた第7回大連(旅順)国際桜祭記者会見によりますと、今回の桜祭は425日、旅順203景勝地(203桜花園)で開幕され、その期間は425日―515日までだそうです。

さて、先週の土曜日の午前8時から「大連市第24回キヤノン杯日本語スピーチコンテスト」の中学生の部の決勝戦、高校生の部の1次予選が行われました。私は審査員として、出席しました。

テーマは先週皆さんに紹介した大学生の部のテーマとは異なり、「読書の楽しさ」「私の考える友情とは」「日本語の勉強で分かったこと」この三つのテーマでした。中学生部では24人が参加し、その場で最優秀賞が決まりました。高校生の部では、16人が参加し、先週行われたのは1次予選で、また2次予選を経て最終的に大連市の決勝戦に出るということになっています。審査基準は、主旨と構成、説得力 50点、発音・アクセント・言葉づかい・文法表現・イントネーションが40点、弁論態度が5点、タイムオーバーの有無が5点、計100点です。学生たちは、日ごろの学習の成果を発揮、レベルの高い日本語のスピーチを感情豊かに披露しました。読書を通じて勉強になったこと、日本語の勉強で学んだ日本の文化や習慣、中日文化の違い、また、心から信頼できる友だちを持ち,支え合い励まし合っていることへの嬉しさなど、若い学生たちの真の友情や日本文化への理解についての考えを聞くことができてとても頼もしかったです。今の中学生、高校生が何を思い、何を考えているか、日本語で聞けたことはとてもいい経験でした。

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